①からの続き
深夜のテンションって現実離れしています。三陸道をひた走る私の愛車。まっすぐ一本道の三陸道は夜中に走ると夢の中に引き込まれる気分になります。あま~いレゲエを聴きながら、甘い妄想話に盛り上がるヒトジ&ユリ。興奮さめやらぬ2人の会話はくだらないのに、笑いが止まりません。
ありえないくらい大きな星を一個見つけました。あんなでっかい星は見た事がないけど、星が綺麗に見える場所に行くとこんなでっかい星たくさんあるんだろうな、と思いました。感動です。
さて、牡鹿突入。私たちが目指すポイントは牡鹿の端っこなのでここからの山道がまた長いのです。順調に山道を飛ばしてると
「ああぁっ、し、シカだっ! モリヤさん、見ました?シカ、居ましたよっ!」
「ええぇっ! 見逃したよぉ。 見たかったー、シカ見たかった、見たかったぁー!! ・・・ っってシカだっ!!」
シカはおそらく夜行性です。夜中の牡鹿半島はありえないくらいシカだらけでした。車道にも溢れるほどです。 飛び出してくるシカにいちいちおどろく我々2人。すっかりシカ疲れしました。
「ところでさ、ヒトジ、ちゃんと場所の行き方わかってんの?」
「はい、大丈夫です!任せてくださいっ! ところでモリヤさん、ガソリンがEに近いです!やばくないですか?」
「あっらー、気づかなかったね。 ま、大丈夫でしょう」
まだまだ外は暗いけど、展望台のある場所で一休み。あたりはホントに真っ暗で、なんとなく怖い。海も暗くて見えないし、森の静寂が増してます。当たり前だけど人っ子一人見当たりません。ヒトジは人一倍怖がりで、しゃべる声がいつもより2トーンくらいデカい上に私のそばから離れない。私が走って逃げようとすると必死で追いかけて来ます。 しばらく展望台でぼーっと過ごしていると
「ひいいいいぃぃぃいいいいーーーっ」 と遠くどこからか聞こえてきました。
・・・? ヒトジがますます私にくっつく。 なんですか?この人の悲鳴に聞こえる声は??
「なんだい?今のは??」 「怖えっっす!」 「し、シカの鳴き声じゃね??」
「そ、そうですよ! シカしかないっ!!」 「うん、シ、シカしかない!シカの鳴き声に決まり!」
「・・・そろそろ移動しますか」
いそいそと現場を離れる我々。あの悲鳴は絶対シカである!
引き続きくらーい山道をシカをよけながらしばらく走ると「もりやさーん、このままこの道行くと何処に行くんですかね?」 「えー!知らなーい。まさか道に迷ったんじゃないでしょうね?」 「いやー、目印にホテルがあるはずなんですが、見落としたかもしれません。こんなに遠くないような・・・」 「ダメだヒトジ、あたし眠くなってきた。多分あたしが寝てる間に、あんた怖い体験するよ。おやすみー」 「もりやさんっ! ね、寝てもいいすけど、手ぇつないでもらってていいですか?」 「・・・・・」 「もりやさんっ、手、つないでていいですか?」 「・・じゃあ、寝ない」
このあたりからヒトジは「ガソリンがなくなりそうだ」と連呼。道も行き過ぎたようで、無駄に貴重なガソリンを使ってしまいました。「もりやさーん、ガソリンが・・」 「ガソリン無いって、もう言うな!! もうアタシが運転するっ!」
Uターンして先ほど恐怖体験をした展望台まで戻ると、ちょうど空が白み始めてきました。
快晴どころか厚い雲。
おかげで幻想的な景色です。
肝心のカメラを忘れてケイタイのカメラ。
一瞬、雲が薄くなりました。
奥に見えるのは金華山
ひとじ。
運転お疲れさま。
空の色がどんどん変わっていきます。
やっぱり、夕日よりも朝日が好きだなー。と思う瞬間。
月並みですが、昇る朝日は心が洗われます。
イエー!
この後、ヒトジが夏に来て感動したという「のり浜」へ移動。
波チェックのために車をとめて浜まで、けもの道を歩くこと約10分。
こんな綺麗な浜がありました。
砂浜も白くてさっらさら。
こういう岩があると登りたくなる習性のあるわたし。
たそがれてます。
結局、海には入らず(笑)
来たことだけで大満足。この後、しばらくぶらぶらして8時前には牡鹿を後にして、仙台新港に向かいました。私は今度こそ眠気に勝てず、助手席で爆睡。
ヒトジは三陸道で強烈な眠気に襲われたようで、自分で自分にビンタをしたり、つねったりしながら運転を頑張ってくれていたようです。
結局この日、なんだかんだと色々行って夜の20時までヒトジと過ごしてしまいました。時間にして18時間。。。 あまりの疲れに最後に入ったファミレスでドリンクバーを注文した私たちはコーヒーさえも受け付けず、色んな紅茶を片っ端から飲みました。ローズヒップティーを一口飲むたびにすっぱい顔をするヒトジが面白かった。お茶は体にいいという事を、体得。
私たちの冒険、最後はだいぶ省きましたが、いかがでしたでしょうか?私の気分はトムソーヤです。
この日の疲れはその後3日くらい残りましたが、非常に楽しい18時間でした。
なんと私は次の日も5時起き。。。。 体力あります!
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